キリンカップ2005 日本対UAE 試合前の疑問
昨日、キリンカップ対UAE戦に向けての記者会見で、ジーコはこんな発言をした。
「UAE戦はリスクをいつもより冒さず、陣形を固めながら勝ちを狙う試合をする。バーレーン戦を想定する。」
空いた口が塞がらないとはまさにこのことだろう。
バーレーン戦は引き分けでも良いと言っているようなものである。
勝ちにいっても勝てなかったペルー戦の教訓が何も生かされていないではないか。
攻めに攻めたあの試合で1点も取れなかったのだから、守備を意識した攻撃で点が取れるはずがない。
そもそも攻撃とは、ある程度のリスクを背負って、人数を費やして仕掛けるからこそ、相手にとって脅威となりうるのであって、リスクをおかさない攻撃など、毒針のなくなったスズメバチと同じである。
相手にとどめを刺す武器を自ら封じた日本代表は、どんな攻撃で相手の息の根を止めるのだろうか。
仮にUAEに勝っても、肝心のバーレーンに引き分けてしまっては、ドイツ行きが危うくなる。
現在、最終予選での日本の勝ち点は6、バーレーンは4である。
イランにホームで勝てる保証がない以上、当面のライバルであるバーレーンを叩いておくことが、今後のドイツ行きを大きく左右すると思うのだが。
今日の試合内容によっては、ジーコ解任騒動が起こってもおかしくない。