チャンピオンズリーグ準決勝 リバプール対チェルシー ファーストレグ | 蹴球会議(レッズサポの独り言)

チャンピオンズリーグ準決勝 リバプール対チェルシー ファーストレグ

サッカーの試合を見て興奮したければ、チャンピオンズリーグを見るのが良いだろう。

世界中でいろいろな大会が行われているが、どの大会よりもエキサイティングな試合が見られるのは、このチャンピンズリーグと言っても間違いはない。

ワールドカップも間違いなく面白いのだが、 チャンピオンズリーグには適わないと私は自負している。

なぜなら、チャンピオンズリーグは、日々の練習を一緒にこなしている仲間とチームで出場するからである。

監督の考えを如実に反映する選手交代、緻密に計算された戦術、個々が見せる息のあったコンビネーション。

これらの完成度の高さは、とても代表チームが敵う代物ではない。

代表チームが、短期間の召集と短時間の練習という二つの問題を解決することができなければ、ワールドカップがチャンピオンズリーグを超える日は来ないのかもしれない。




このゲームは、準決勝のファーストレグ、チェルシー対リバプールのイングランド勢同士の対決。
下馬評では、圧倒的チェルシー有利。
なぜなら、今季3度の対戦全てにチェルシーが勝っているからだ。
だが、私はそこまでチェルシーが勝つとは思ってない。
チェルシーの守備とカウンター気味の速攻は、相手が攻撃的であればあるほど効果を発揮するものであって、相手よりボールポゼッションが高くなるような試合展開になると、思ったほど点は入らなくなるはずだからだ。

事実、今季3度の対決は、全て一点差で決着がついている。
この試合も、1点差でゲームが決まるだろうと私は予測している。

問題はどっちが勝つか、であるが、リバプールのメンバーを見ると、やはりチェルシー有利と唱えたくなる。

リバプールは、ハマンを怪我で欠き、キューウェルとジブリル・シセも怪我から復帰したばかり。
ペジェグリーノとモリエンテスは、それぞれ前所属のバレンシアとレアル・マドリードで今年のチャンピオンズリーグに出場しているため、今年は試合に出れない。

ベストメンバーが組めないリバプールが勝ち上がるのは困難であろう。

よって、ファーストレグの私の戦前予想は、2-1でチェルシーだ。





□■□■□■□■□■□■□■結果□■□■□■□■□■□■□■

                合計 0 - 0

                前半 0 - 0
チェルシー                              リバプール
                後半 0 - 0

□■□■□■□■□■□■□■採点□■□■□■□■□■□■□■

チェルシー

ぺトル・ツェフ 6 前半の、バロシュのヘディングシュートを止めたのはお見事。あれが入っていたらチェルシーはかなり厳しかっただろう。それ以外も安定。


グレン・ジョンソン 4.5 中に絞りすぎて、外に張っているリーセにズタズタに切り裂かれた。やはりパウロ・フェレイラのほうが良いと思わせてしまうなど、マイナス点多し。


リカルド・カルバーリョ 5 無難な内容だが、もう少し落ち着いてラインを形成したい。 


ウィリアム・ギャラス 5.5 ルイス・ガルシアに仕事をさせず、効果的な上がりも見られた。本来センターバックなだけに、今日の出来であれば合格点。


ジョン・テリー 5.5 全てにおいてハイレベルをキープ。ただ、もっとやれるはず。 


クロード・マケレレ 6 相変わらずの献身的な守備で、相手の攻撃の芽をことごとく潰した。後半になると目立つのはさすが。


フランク・ランパード 5.5 枠にいったミドルシュートはなかったが、ミドルレンジでの威圧感はさすが。後半も前半に引き続きもう少し前に出てプレーできれば得点のチャンスもあったはず。


ジョー・コール 6 かかとを使った独特の切り替えしでチャンスを演出。シュートまでいけなかったところが課題だが、サイドアタッカーとしての役目は十分に果たした。


エイドゥル・グジョンセン 5 少し消えている時間が多かったか。本来のできには及ばず。 


チアゴ 5 目立ったプレーなし。ゴール前につめる積極性は買うが、それ以外のところでもう少しパスの正確性をあげていきたいところ。


ディディエ・ドログバ 5 決定的なところを外すなどチャンスを生かせず。いつもよりサイドに流れてのプレーが多かったのがシュートまでいけなかった原因か。 


マテヤ・ケジュマン プレー時間が短く採点できず。 


ロッベン 5 一度ドリブルでチャンスを作ったが、それ以外に見せ場なし。守備でさぼるところが見られ、交代出場の意義を見出せず。



リバプール

イエシー・デュデク 5.5 決定的なシュートが飛んでこなかったが、0に抑えたことに価値あり。


スティーブ・フィナン 5.5 ルイス・ガルシアの後ろで大変だったが、なんとかこらえた。ギャラスがあがってきたときに、簡単に下げさせてしまうのところをもう少しなんとかしたい。


サミー・ヒーピア 5.5 相方のキャラガーの活躍により影が薄いが、良く抑えた。ラインズマンのジャッジに助けられた感があるので、もう少しラインコントロールを整えたほうが良い。 


ジミー・トラオレ 5 リーセのカバーが遅い。ジョー・コールを抑えるために守備に引っ張られてたのはしょうがないが、攻撃の際に顔を出せないのはよろしくない。


ジェイミー・キャラガー 6.5 今日のマンオブザマッチと言っても過言ではない出来。相手の攻撃をことごとく跳ね返した。


ヨン・アルネ・リーセ 6.5 相手のポジショニングミスにも助けられ、攻撃の起点となっていた。後半はやや影を潜めたものの、チーム全体が守備を意識し始めた時間にはきっちり守備もこなし、ポテンシャルの高さを見せ付けた。


スティーブン・ジェラード 6 トップ下での出場となったが、スピードのあるパスで攻撃を牽引。効果的なシュートがなかったので、もう少し前に出てプレーすれば、得点のチャンスも広がるはず。 


ルイス・ガルシア 4.5 ユベントス戦のような一瞬の閃きがなかった。ところどころで技術の高さは伺えるものの、守備の弱さとフィジカルの弱さを露呈。後半はほとんど消えていた。右サイドで使うより真ん中で生きるタイプのはずなので、真ん中でみたい。


シャビ・アロンソ 5 パスの質があまり良くなかった。相方のビスチャンより攻撃的な選手なので、もう少し攻撃面でチームに貢献して欲しい。


イゴール・ビスチャン 5 守備では及第点だが、パスミスが多かった。欲を言えば、シャビ・アロンソとの決め事を増やし、相手のカウンターを止めるようなプレーを増やすべき。 


ミラン・バロシュ 5.5 サイドに流れてボールをキープし、相手をひきつけるプレーは良かったが、もう少し真ん中でプレーして欲しい。


ハリー・キューウェル 時間が短く採点できず。 


ジブリル・シセ 5 ほとんどボールに触れず。一本シュートを打ったが、正確性に欠いたため印象悪い。 


ブラジミール・スミチェル 時間が短く採点できず。


□■□■□■□■□■□■□■総評□■□■□■□■□■□■□■


アウェーで引き分けたリバプールを評価した採点となった。
試合内容としてはチェルシーのほうが有利に試合を進めていたももの、決定的なチャンスの数はほとんど変わらず、プレーしている選手たちのイメージとしては、互角の試合内容だったはず。
この手ごたえを次戦に持ち込めれば、リバプールの有利は間違いない。
チェルシーは、力で勝るところを見せ付けられるかが大きな鍵となるだろう。


ただ、次戦はリバプールのホーム。

0-0以外の引き分けならばチェルシーの勝利となる。

リバプールは、得点することよりも0点に抑えることのほうが重要だ。

このことを気にしすぎて、自分たちのサッカーができなくなれば、自滅してしまうかもしれない。