ナビスコカップ 予選リーグA組第三節 浦和レッズ対アルビレックス新潟 | 蹴球会議(レッズサポの独り言)

ナビスコカップ 予選リーグA組第三節 浦和レッズ対アルビレックス新潟

リーグ戦では開幕ダッシュに失敗し、一時は最下位に甘んじていた浦和であるが、ここ五試合で3勝2分けと調子を取り戻し、気持ち良くナビスコカップに突入した。

ナビスコカップでは、予選リーグ2試合を終えた時点で全勝の単独首位と調子が良いだけに、早々と予選突破を決めて若手を起用したいところ。

一方の新潟は、1勝1敗で大宮と並んでいるだけに、浦和に勝って折り返しを迎えたいところだ。




□■□■□■□■□■□■□■結果□■□■□■□■□■□■□■


                合計 2 - 1


                前半 1 - 0
浦和レッズ                         アルビレックス新潟
                後半 1 - 1


□■□■□■□■□■□■□■採点□■□■□■□■□■□■□■



浦和レッズ


23 都築 龍太 6.5 PKは止められなかったが、新潟のファーストシュートである本間のミドルシュートを防ぐなど、好セーブを連発。相手FWの船越の大きさをケアして、セットプレーではパンチングを多用してピンチを凌いだ。


3 アルパイ 6 PKを与えてしまったので採点が低くなったが、相変わらずの安定感で船越をシャットアウト。攻撃にも積極的に加わり、存在感を見せつけた。


20 堀之内 聖 7 最後まで集中を切らさずにラインをまとめた。上背はないものの、競り合いでも負けず、的確な読みと素早いカバーリングでほとんど危ないシーンを作らせなかったのはお見事。


19 内館 秀樹 7 相手が3トップだったこともあり、少々守りづらかったはずだが、平川と連携して、相手右ウィングの海本幸を完全に押さえ込んだ。攻撃参加も積極的に行い、相手を混乱させた。


6 山田 暢久 7 センタリングは少なかったが、中にえぐるドリブルで相手を翻弄。ドリブルからのシュートの決定力が上がれば尚良し。そのためには左足の技術をあげることが大事。


13 鈴木 啓太 7.5 前の試合のミドルシュートは入らなかったが、アシストになったことが自信に繋がったか。今日はシュートも決めて、いよいよ上り調子。パス回しも危なげなく、ディフェンスでのファーストアタックも良くできていた。


17 長谷部 誠 7.5 ドリブラーが多い浦和の中で、中盤で変化をつけれる数少ない貴重な存在として際立っている。永井への幻のアシストや、田中達也へのスルーパスなど、相変わらずの視野の広さとパスセンスを披露。守備もこなしているだけに、文句のつけようがない。


14 平川 忠亮 7 久しぶりの先発となったが、そのブランクを全く感じさせない出来。左サイドを縦横無尽に駆け上がり、鋭いクロスを連発。後半は少し守備に回る時間が多かったが、相手の右サイドを完全に抑えた。


9 永井 雄一郎 7 幻のゴールは少々かわいそうだったが、惜しいシュートを何本も打ち、調子が上がってきているのが良くわかる。終了間際の時間稼ぎのキープは、永井にしかできない得意技である。


11 田中 達也 6 決定的なシュートを3回も外すなど、まだまだ本調子にはほど遠いのか。一点目はたまたまエメルソンのところに転がったが、フォワードならあれを決めるべき。コンビネーションは素晴らしく機能していたので、後は決定力。


10 エメルソン 8 1得点1アシストで、今日のMVP。啓太の2点目をお膳立てしたフリーキックは入ってもおかしくなかった。あれは相手の野沢を褒めるしかないだろう。調子の悪いときに見られる、意味のない仕掛けやボールキープが全くなく、本調子に戻ってきた兆しが感じられる。エメルソンが点を取れば、レッズはそうそう負けないだろう。


34 エスクデロ 5.5 16歳でのトップデビューとなったが、交代のタイミングが悪すぎたか。2-0から1点取られ、相手の押せ押せムードになってしまったところでの出場だったため、ボールにあまり触れなかった。せっかく回ってきたボールも、あまり効果的な攻撃には繋げられなかった。ほろ苦いデビューとなったが、まだ若いので、これからが楽しみだ。



アルビレックス新潟


選手が良くわからなかったので省略。

□■□■□■□■□■□■□■総評□■□■□■□■□■□■□■


前半は浦和の独壇場。

去年の2ndステージ覇者らしい横綱相撲で、シュート本数は、なんと新潟の2本に対して浦和は16本。

それだけ浦和の攻撃する時間が長かったということだろう。

凄まじい攻撃力であった。

圧倒的な浦和の攻勢により、新潟の守備陣はズルズルとラインを下げていったが、長谷部と鈴木啓太の二人のボランチが、左右に上手くパスを散らすことによって相手を引き出し、そこから攻める形はお見事の一言だった。

両サイドの平川と山田が高い位置を取ることによって、内館とアルパイの前に大きなスペースができ、二人が攻撃参加できる状態が長く続いたため、浦和の攻撃に厚みが増したのだろう。

しかし、数ある決定的なチャンスを決めきれず、前半を1-0で折り返したのは勿体ない。

1-0というスコアは、1点取られれば圧倒的に追う側が有利になってしまう点差である。

相手の追撃を振り切るためにも、もう1点取っておきたかったところだ。

事実、後半は少し息切れをし、中盤が間延びして相手に反撃のチャンスを与えてしまった。

追加点を取って2-0としたのに、1点取られてからは、完全に新潟のペースで試合が展開していた。

せっかくの勝ち試合が、PKというくだらない失点で危ういものになってしまったことを肝に銘じ、次節に望んでもらいたいものだ。